フランス・アルプス
アルプスの谷・アルプスの村をたずねて。
エタンソン谷・シャテルレ小屋（標高2225m）
フランスアルプスのラ・メイジュという山とラ・ベラルドという村を訪れたときの記録です。
そこに行こうと思ったのは、新田次郎の紀行文「アルプスの谷 アルプスの村」と短編小説「ホテル氷河にて」を読んだのがきっかけです。
新田の訪問（1961年の夏）から20年以上が過ぎていましたが、そのころから何も変わっていないと思われる風景がありました。
ラ・ベラルド
フランス南東部のグルノーブル（1968年冬季オリンピック開催地）から80km、バスで約３時間、けわしい谷をさかのぼったところにあるのがラ・ベラルド（標高1720m）、教会とホテル・レストランが数軒の寂しい村である。教会の手前にあるのが「ホテル氷河」。
バスは１日２本、それも夏の２か月間しか運行されない。この村へ来る登山・観光客の多くはマイカーを利用しているようだ。
ホテル氷河
この村でいちばん大きいと思われるホテル。といっても２階に客室が数部屋あるだけで、 １階はレストランと住宅になっている。ホテルの中も時間が止まったような雰囲気がある。
ドアのところにいるのは、ホテルのマダム。新田次郎のことは記憶にあるようだ。
当然のことながら会話はフランス語である。
ベネオンの谷
ラ・ベラルドから南にエクラン山群（4200ｍ）に向けて登り詰めていくとベネオンの谷である。
これは、テト・ド・ラ・メイユという山に登る途中で写したもの。ラ・ベラルドは、足もとの岩の陰になって見えない。
エタンソンの谷
ベネオンの谷と分かれて北に登るとエタンソンの谷に入る。
谷の入口にあるテト・ド・ラ・メイユの中腹まで登るとエタンソンの谷とその奥にあるラ・メイジュ（3983ｍ）の全容が見えてくる。
方位盤
テト・ド・ラ・メイユの山頂（2516ｍ）にある山岳方位盤 。ここは、ラ・メイジュ、エクラン山群などを見るための展望台。
ラ・ベラルドからの手ごろなトレッキング・コースである。
ラ・メイジュ
エタンソンの谷の奥に立ちはだかるラ・メイジュの岩峰。頂上付近にグラシエ・カレ（四角い氷河）がみえる。
私はこの岩尾根の取り付きのところ（約2900m）まで登ったが、その先は専門技術が必要な世界であった。
最初の写真のシャテルレ小屋は、エタンソンの谷のまん中にある。
NikonFM2/28-70mm/70-200mm/RVP