2000年３月、ベルリンに出張する機会を得た。ベルリンを訪問するのは1984年以来16年ぶり。当時はまだ「壁」があった。
　「定点撮影」とまではいかないが、この間の変貌ぶりをカメラに収めてみた（1984年の写真は110判・ビデオ変換、2000年の写真はデジカメによるものです）。
　

ウンター・デンリン・デン(2000)

　ベルリンの中央を東西に結ぶ大通り。ブランデンブルク門近くから旧東ベルリンの中心部に向かうところ。
　道路のまん中の並木のある広い歩道が特徴的である。仙台の定禅寺通りがこれに似ているが、規模が全く違う。

ウンター・デンリン・デン(1984)

　当時は東ベルリンのメインストリートだった。通りの雰囲気は変わらないが、当時は今よりずっと静かだった。

ブランデンブルク門(2000)

　東西ベルリンの境界に位置し、分断の象徴的存在だったブランデンブルク門。
　今はウンター・デンリン・デンを通ってきた車がそのまま西へ抜けていく（西向き一方通行）。

ブランデンブルク門(1984)

　東側から見たブランデンブルク門。このときはここまで近づくのが限界だった。壁は門の向こう（西側）にあった。
　門の両側にビルが建ち並んでしまった現在より当時の方が見通しはよかった。

チャーリー・ポイント跡(2000)

　チェックポイント・チャーリーとよばれていた検問所の跡。15年前はここを通って東側に出た。
　壁はなくなり広い道路となっているが、検問所の建物の一部が残っている。

壁の前で(1984)

　壁の前で撮った記念写真。記憶はさだかでないが、たぶん東側だったと思う。
　背後の無人のビルもその奥の壁も跡形もなくなっているはず。

旧日本大使館(2000)

　旧西ベルリンの大きな公園ティアガルテンの南側にあった旧日本大使館。ベルリンが分断されていた45年間、使われずに放置されていたが、壁の崩壊後に文化施設として再生された。
　外装はきれいになっていたが、今度は、これを再び大使館として使うための工事の最中で、残念ながら中には入れなかった。

旧日本大使館(1984)

　まだ廃墟だった頃。わずかに輝きをとどめる菊の紋章が印象的だった。

旧日本大使館(1984)

　建物の裏側のようす。現在は改修されているはずだが、今回は見ることができなかった。